今年、年長になる我が家の長男くんをなぜ、『森のようちえん』に通わせることになったのかをお伝えしようと思います。

長男くんは、1歳から2歳までは、企業型保育園に通っていました。しかし、3歳から『森のようちえん』に通うことにしました。

まず、『森のようちえん』聞いたことありますか?

森のようちえんの全国ネットワークというものがあり、そこには以下のように記載されています。

森のようちえん全国ネットワークが考える森のようちえんについて


近年わが国での子どもをとりまく環境は一段と厳しさを増しています。なかでも幼児の自然体験をはじめとする体験活動の欠如が指摘されています。そのような中、乳児・幼少期の子どもたちへ自然体験の機会を提供しようと活動する団体や個人が増え、「森のようちえん」という呼び名の活動が広まってきています。

北欧諸国で始まったとされる森の幼稚園・野外保育ですが、わが国でも恵まれた自然環境を利用して様々なスタイルの活動が行われています。それは統一された細かな規定の上で、活動しているものではありません。しかし、それぞれ運営者独自のスタイルの中に、いくつかの共通することがあります。その共通する事柄を、広義の「森のようちえん」として以下に述べます。

1.「森のようちえん」とは
 自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称
2.「森のようちえん」という名称について
【森】は森だけでなく、海や川や野山、里山、畑、都市公園など、広義にとらえた自然体験をするフィールドを指す。
【ようちえん】は幼稚園だけでなく、保育園、託児所、学童保育、自主保育、自然学校、育児サークル、子育てサロン・ひろば等が含まれ、そこに通う0歳から概ね7歳ぐらいまでの乳児・幼少期の子ども達を対象とした自然体験活動を指す。


ざっくりと『森のようちえん』を説明すると、ヨーロッパから始まり、子供たちと山や海・川など自然体験が出来る場所で活動すること。そして、その自然体験の中で、子供たちが自ら成長していくそんな場所です。

そんな『森のようちえん』を選んだ理由は、のびのび自分のやりたい遊びを小学生になるまでに思う存分やって欲しいと夫婦で思っていたからです。そして、幼児期の教育環境の大切さも感じており、特に保育者の声掛けや対応が、こどもの心に寄り添っていて欲しいという気持ちがあったからです。

この思いにあう保育園、幼稚園を探した頃に出会った本があります。それは、おおたとしまささんが書かれた「ルポ 森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル」という本です。

この本を初めて知った時、「『森のようちえん』ってどんなところだろう」と思い興味を持ったことを覚えています。

この本は、全国の様々な『森のようちえん』に行き、森のようちえんを見てその魅力や課題が書かれた本です。私は、この本の内容が新鮮で面白くて1日で読み切ってしまいました。大自然の中で遊ぶこと、保育者の保育への考え方が私たちが考えているものと近く、この本を読んで感動しました。そして、すぐに近くの『森のようちえん』を探しました。そしたらなんと!自宅から車で30分のところに森のようちえんが2つありました。二つのうち一つは、本当に山の中で園舎もなく、お外で遊ぶところでした。もう一つは、園舎のある、おおきな広場のような場所で遊ぶところでした。その2つの中から私たちは、一日中森の中で遊べる『森のようちえん』の方を選びました。なぜかというと、自然たっぷりの山の中で、山登りや田植えができること、山からお水も流れているので一年中いろんな遊びや活動ができることに惹かれたからです。そして、なにより1日『森のようちえん』に体験に行かせてもらった時の長男くんが本当に生き生きと楽しそうに遊んでいたからです。

実際に私達が1日体験をした『森のようちえん』に行ってみて、自然の中で遊ぶことは子供たちの好奇心が沢山刺激されること、年齢分けさらておらず、年長さんから年少さんが一緒に遊ぶので社会性が身につくこと、保育者や園に通っている親御さんの子供たちへの関わり方が温かく、みんなで子供たちを見守ってくれているという環境が素敵だと思いました。しかし、自然の中だからこ、こけたり、滑ったりなど様々な怪我の危険があるのだなとも思いました。

この幼稚園に通うことを主人と何度も話し合い、『森のようちえん』のスタッフの方々(森のようちえんでは、保育者を先生とは呼ばず、子供たちと森でともにすごす仲間と思って欲しいということから、スタッフと呼んでもらっているそうです。)と、お互いの長男くんや育児・保育の考えを沢山話し合って、入園することにしました。

入園するにあたり、母・父一人一人に子育てについてどのように考えているか、お互いのいいところ、我が子のことなどの沢山の質問がかかれたアンケートに回答したり、入園の面談(2時間くらい)を両親2人で受けたりしました!これは、本当にびっくりしました。普通事務的な書類を書いて提出して、通えるのか通えないのかの通知がくるものと思っていたので、まさかアンケートや面談があるとは思ってもみなかったので、主人と驚きました。しかし、それと同時に、本当に子供たちのことを考え、親とスタッフで一緒に我が子の成長を見守ろうとしてるようちえんなのだと感じることができ本当に素敵な園だなと思いました。

全ての『森のようちえん』が、長男くんの通っている『森のようちえん』のような園なのかはわからないので、実際に体験に行ってみたり、通っている人に聞いてみたりしてみてください。

それぞれの『森のようちえん』の面白さや良さがあると思うので、『森のようちえん』が気になった方は是非お近くの『森のようちえん』調べてみてください♪